脳出血の治療費

脳出血の治療費は、病院でどのような処置がなされたかによって大きく異なりますが、大部分は公的健康保険の対象なので、実費の3割負担で済みます。以下、私が実際に支払った治療費を領収書と共に見てみます。

下の写真のように、私の場合は実際の入院期間は11日間で、治療費の合計は約30万円でした。しかし「差額室料=151200円」の欄から明らかなように、支払った料金の半分は差額ベッド代でした。つまり、大部屋に入っていれば治療費は更に安く、15万円程度で済んだ計算です。その場合は入院一日あたりおよそ1万円強の治療費となりますね。

■関連ページ
脳の病気の入院で絶対に個室を選ぶべき理由
差額ベッド代を医療保険で賄うのは損

私の脳出血の入院・治療費の領収書
私の場合、脳出血の症状が軽傷だった為、手術は行わず投薬のみの治療だったので、この程度の料金で済みました。投薬とリハビリと医管くらいしか、治療費は掛かっていませんね。医管って奴が何なのかよく分からないですが。調べてみると、どうやら医管とは、医師が患者を診る全般的な料金のことを指すようです。

もし開頭手術を行っていれば、もっと治療費は高くなります。脳神経外科の手術は、どれも100万円以上の費用になるようです。また脳梗塞やくも膜下出血など重度の症状の場合には、一日あたり平均で3万円位の治療費になるといいます。但し、脳出血(脳卒中関連)の処置は、手術を含め大半が健康保険が適用されますし、概ね自己負担が月8万円以上になると『高額療養費制度』の対象となり、それ以上の支払いは必要なくなります。
※高額療養費制度の自己負担限度額は、所得によって異なり、平均的な年収の人だと約8万円がひと月の医療費支払いの上限となります。
つまり、差額ベッド代を払って個室に入らなければ、脳出血の治療費は一日1~3万円程度で、しかも上限が月8万円程度で済むのです。安くはないですが、どうしようもないほど高い訳ではありませんね。そう考えると、医療保険に年間数万円もお金を掛け続けるのは、あまり合理的な選択とは言えない気がしますね。

一般的に医療保険は、半分以上が保険会社の利益に消えているとされていますから、非常に割りの悪い掛け金です。サラリーマンできっちり収入がある人は、医療保険など入らず、貯金で備えておく方が合理的でしょう。3割負担&高額療養費制度のある日本の公的保険制度は非常に優秀ですから、月に何十万円と医療費が掛かることはほぼありません。また医療費で自己破産に追い込まれるほどの人も極めて希ですから、ある程度貯金があれば医療保険は要らないでしょう。